かけ算の順序の昔話

算数教育について気楽に書いていきます。

議論

かけ算の順番問題 / かけ算の順序問題

かけ算の順番問題はなぜ今、目立つのか:教育ICT研究室:オルタナティブ・ブログ レシートのかけ算を集め,単価×数量も,数量×単価も,それぞれ無視できない数,存在することを確かめてきました.上記記事のコメントの中に,そんな状況を根拠として,発達障…

乗数に単位を付けない?

海外の事例や,国内でも複写料金の計算式を見ていると, 被乗数に単位を付け,乗数に単位を付けない というルールにすれば, 被乗数(単位あり)×乗数(単位なし)=積(被乗数と同じ単位) 乗数(単位なし)×被乗数(単位あり)=積(被乗数と同じ単位) となり,「被乗…

日常生活での「×」の使われ方

テレビ,Webの情報,本などで目にする,「×」の使われ方を,見かけた頻度の高いものから並べてみます. 相乗効果 「×」の左右にはともに,数量ではないもの(人名,製品名など)が書かれます. 単体では得られない何かを,意図しているのでしょう. 「A対B」…

「⇔」と「⇒」を付加

前回書いたことを,8マス関係表を使って再検討します. まず,小学校の算数で共有されている,場面(文章題)・図・式の関係は次のとおりです. 「⇔」と「⇒」を乗せました.「⇔」は,同値関係です.左ならば右であり,右ならば左でもあります. 「⇒」は,“な…

アレイ図→問題文?

「さらが 5まい あります。1さらに りんごが 3こずつ のって います。りんごは ぜんぶで 何こ あるでしょう。」という問題文で,式に表す前に図にするとしたら,例えば,次のようにすることが期待されます. これを「囲い込みありのアレイ図」と呼びます.こ…

かける数が1あたり

広く許容されている,かけ算の基本的な関係式は a[d1/d2] × b[d2] = p[d1] という形で表せます. ここでa,b, pは具体的な数で,aは「かけられる数」または「被乗数」,bは「かける数」または「乗数」,pは「かけ算の答え」または「積」と呼ばれます.かけ…