かけ算の順序の昔話

算数教育について気楽に書いていきます。

「×」を含む式の読み方

演算記号「×」を含む式で,その記号の前後に単位付きの数量が書かれているとき,次のルールで式を読むようにすれば,けっこううまくいきます.

  • かけられる数と,積の単位を同じにします.
  • かける数の単位は,状況に合ったものを付けますが,計算上は無視します.

先日書いた「二千五百円×二十日=五万円」を例にとって,確認します.
あらかじめ,算用数字を使って,「2500円×20日=50000円」と書き直しておきます.
そうすると,かけられる数そして積の単位は,ともに「円」です.
そして,かける数の単位「日」は無視*1して,式全体を見ると,数量の関係が適切であると分かります.
「パー書き」を使った式の読み方については,後日,取り上げます.

*1:数学的な取り扱いとしては,「20日」を「20倍」に読み替えること,でしょうか.