かけ算の順序の昔話

算数教育について気楽に書いていきます。

「パー書き」を使った式の読み方

パー書きの入ったかけ算は,計算や検算を容易にすることができます.
時速から道のり(距離)を求めるのなら,60km/h×3h=180kmのようになります.
「60km/h」は,「時速60キロメートル」と読むことが多いのですが,ここでは「km/h」を一つの単位とみます.この「/」が,「パー(per)」です.読みは,「60 キロメートル・パー・アワー」です.
かけ算の式を形式化すると,n1[d1/d2]×n2[d2]=n1n2[d1] となります.ここでn1とn2はともに数*1で,右辺のn1n2はそれらの積です.d1とd2はそれぞれ次元(単位)です.

*1:数学的には,実数となりますが,小学校では0以上の有理数とすればいいでしょう.