かけ算の順序の昔話

算数教育について気楽に書いていきます。

30分×10人=300分

なぜかというと、その報告者は私や他の出席者の時間を浪費しているからだ。その報告に三〇分かかったとすると、浪費された時間は三〇分じゃない。三〇分×出席者数が浪費されたことになる。一〇人がその報告を聞かされたとすれば、三〇〇分が浪費されたことになるんだ。
(『出口 汪の論理的に考える技術 (ソフトバンク文庫)』p.86)

「数字を大きく見せる手法」だと思います.
以下は本の趣旨から離れますが,数量の取り扱いとしては,30分×10人=300人分としたいものです.
「人分」は「にんぶん」ではなく,「にんふん」または「にんぷん」と読みたいところ.「人日」「人時」と同じく,仕事量の単位です.
goo辞書では「人日」のみがあり,wikipedia:人月には「人日」「人時」が書かれています.スペースアルクで引くと,man-day, man-hour, man-minuteにそれぞれ「人日」「人時」「人分」の訳語が入っていました*1
ところで冒頭の引用ですが,私なんかは「報告のとき」よりも,「遅刻者のせいでミーティングが始められないとき」に,その種のいらだちを覚えることがあります.

*1:PCすなわちpolitical correctnessの観点からか,person-dayとperson-hour,それにperson-monthという言葉も知ることができました.person-minuteは,載っていませんでした.

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