かけ算の順序の昔話

算数教育について気楽に書いていきます。

海外の「×」

ギリシャのロドス(ロードス島とも)へ行ってきました.
飛行機は,ドバイ(UAE)・アテネギリシャ)経由です.
旅行のあいだずっと,「×」探しをしてみました.そこで分かったことは:

  • 物品の個数の書き方は,「物品×数」「数×物品」ともに見かけました.
  • 数量の書き方は,「一つ分の大きさ×いくつ分」「いくつ分×一つ分の大きさ」ともに見かけました.
  • 「×数」であれ「数×」であれ,「×いくつ分」であれその逆であれ,乗数にあたるものには単位が付いていませんでした.「一つ分の大きさ」の方には単位が付いていたので,それにより,被乗数と乗数が区別できます.
  • 「物×物」,すなわち数えられないものどうしをかけるという事例は,見つかりませんでした.

いくつか,撮影画像を:

  • 「2 x Jacob's Cream Crackers」…機内食です.

  • ΡΟΔΟΣ(ロドス)の土産やさんのレシートです.「10X(距離を置いて)0.25」は「0.25ユーロが10個」になります.「11.00xTEM」はちょっと謎ですが,別の店のレシートでも,「総数xTEM」を見かけました.

  • クロワッサン3個入りで「Croissant×3」,そして左下には「3×80g」とあります.

1枚25セントのポストカードを10枚,購入したとき,レジでは「25セント」「単価」「10」「個数」の順に打っていました.私自身レジ打ちの経験はありませんが,この順序は合理的なように思います.というのも,「10」「個数」を省略したら,25セントの商品を1個だけ,とレジが認識すればいいからです.