かけ算の順序の昔話

算数教育について気楽に書いていきます。

UDデジタル教科書体で,「倍」と「積」のかけ算

 これについて,24=2×10+4の記事でも,「もとの数・10倍した数」と「1万がいくつ・数は」の表の中で,このフォントを使用していたのですが,もう少し長い文章で,試してみました。
f:id:takehikoMultiply:20171029091320p:plain
f:id:takehikoMultiply:20171029091345p:plain
 オリジナルはかけ算の順序論争について(日本語版) - わさっき,3.3 「倍」と「積」のかけ算です。この文章を選んだのは,書き直したいと長年,思っていたのに加えて,「4」の字形があります。算数の教科書で見かける「4」の字は,1画目の左下へ進む線と,2画目のまっすぐ降りる線が,上部でくっついていません。そしてUDデジタル教科書体は,このことがしっかり反映されているのです。
 上で貼り付けた2つの画像について,前者はWordで,後者はTeXでそれぞれ作成し,PDFにしてから,スクリーンショットを撮り,文章の部分のみを抜き出して緑色の枠で囲みました。使用したフォントは,「UDデジタル教科書体 NP-R」です。文書ファイルなどの公開は,都合により差し控えます。
 作成にあたり,少し困ったのは,10円玉の3行4列の並びのところです。このフォントに,丸囲みの10が入っているので,Wordではそのまま入れましたが,縦横均等に並べるのに手間を要しました。TeXではpicture環境を使うことで,縦横の配置は支障ありませんが,丸囲みの10の文字は,「○」のみの表示となってしまいました。丸囲み数字は取り除いて,かわりに\textcircledで丸を描き,その中に\scriptsizeで10と書きました.