かけ算の順序の昔話

算数教育について気楽に書いていきます。

フロッピーディスク〜5色×2枚,512バイト×18セクタ



部屋の整理をしていたら,ケースに入った10枚入りのフロッピーディスクが出てきました.
枚数表記は「5色×2枚」.このかけ算は,10色(5色/枚×2枚)ではなく,10枚(5色×2枚/色)と見ないといけません.
これと同様の表記は,「2色×60枚」として,ふせん2で取り上げています.今月,近所の百均ショップに行ったとき,「○色×○枚」の表記が見つからなかったのを,思い出しました.
ケースの背面には「このディスクは512バイト×18セクタでフォーマットされています」.こちらは512バイト/セクタ×18セクタと見るべきでしょう.
とりあえずかけ算してみると,512×18=9126.これはバイト数が小さすぎます.ところでセクタって何でしたっけ?
調べていくと,分かりやすくまとまっているところがありました.

「ディスクのバイト数=1トラックのセクタ数×1セクタのバイト数×ディスク1面のトラック数×面数」に当てはめることにします.

  • 1トラックのセクタ数は18
  • 1セクタのバイト数は512
  • ディスク1面のトラック数は3.5インチの場合80(wikipedia:フロッピーディスク
  • 面数は「2HD」だから2

ということで,18×512×80×2を計算すると1474560(バイト)となり,1024で割るとめでたく1440(キロバイト)が得られました.


「10MF2HDQDVX」はAmazonに載っていました.

「発売日: 1997/09/01」*1とのこと.このころにも,かけ算の数量表記があったのは,一つ勉強になりました.

*1:Amazon.co.jpでの取り扱い開始日は「2003/8/29」.