かけ算の順序の昔話

算数教育について気楽に書いていきます。

1あたりを含む乗法の交換法則

 「4枚の皿に3個ずつ飴が乗っています。飴は全部で何個ありますか。かけ算の式で表しなさい」から話を始めることにします。
 この問題を基点に,以下の式や主張を想起することができます。

  1. 3×4=12
  2. 4×3=12
  3. 3個/枚×4枚=12個
  4. 4枚×3個/枚=12個
  5. 3枚の皿に4個ずつ飴が乗っています。飴は全部で何個ありますか。かけ算の式で表しなさい
  6. 3×4=4×3
  7. 3個/枚×4枚=4枚×3個/枚

 それぞれの論拠や,関連する事例(文献)を,紹介していきたいのですがあいにく時間がとれません。冒頭の文章題は,「基準量が後に示された問題」として類例が豊富にあり,期待される(そして書籍や学習指導案より読み取れる,正解とされる)かけ算の式は「3×4=12」です。「4×3=12」は,英語圏などで乗数を先に表す場合のほか,国内でも,VergnaudのFunctional rates*1に基づき,説明が試みられています。
 「3個/枚×4枚=4枚×3個/枚」や,上の箇条書きに入れませんでしたが「3個/枚×4枚=4個/枚×3枚」という,1あたり(パー書き)を含む乗法の交換法則の式は,出版物にも授業事例(学習指導案,板書例)にも,見かけません。