かけ算の順序の昔話

算数教育について気楽に書いていきます。

令和6年度算数教科書読み比べ(7)~図とかけ算

 「令和5年3月15日検定済」で来年度より使用される小学校第2学年の算数教科書(見本)のいずれにも,図を添えて,かけ算の式で表したり,「1つ分の数」「いくつ分」を見つけたりする活動が含まれていました。
 以下はメモを整理したものであり,図を復元できる情報も書いていますが,各掲載ページの写真撮影による保存は行っていません。

東京書籍 新編 新しい算数 2下

  • p.8: ミニトマトが皿に乗った絵。「①と ②の しきを くらべて みると…。」で,①の期待される式は5×4=20なのに対し,②は4×5=20。みさきに吹き出し「1さらに 5こずつの 4さら分で、□こだね。」

大日本図書 新版 たのしい算数2年

  • p.141: 「ならんでいる 人の 数を くふうして かけ算の しきで書きましょう。また、答えを たし算で もとめましょう。」で,「のりものけん うりば」に並ぶ状況として,左から順に2人(3人目に点線による丸)・5人・3人・2人が並んでいる。子どもたちの発言は「同じ 数ずつに なって いないね。」「人が うごいたら…」「同じ 数ずつの ものは かけ算の しきに 表せるね」とあり,3人ずつ4列(式は3×4)が期待される。

学校図書 みんなと学ぶ 小学校 算数 2年下

  • p.9: 「12この ゼリーを かけ算の しきに あらわします。3×4の ほかに どんな あらわし方が できますか。」に添えて,3行に並んだゼリーの絵。めあては「12を いろいろな かけ算の しきで あらわせるかな。」で,子どもたちの発言は「4こずつと 考えると…」「2こずつで 考えても しきを つくれそうだよ。」「いろいろな あらわし方が できるね。」*1

教育出版 小学算数2下

  • p.9: 「ボールが3こずつ入った入れものが5本あります。ボールはぜんぶで何こあるでしょうか。」に対し,図は上から順に,「青・赤・黄色のボールが1つずつ入った入れ物(1つだけ)」「3行5列に並んだ桜型のおはじき」「○が3こずつで5つ」となっており,「かけ算の答えの求め方 3×5の答えは、3+3+3+3+3でもとめることができます。」
  • p.10: 「つぎのもんだいの、式や答えをくらべましょう。」のあと,「①トマトが4こずつ入ったさらが2さらあります。トマトはぜんぶで何こあるでしょうか。」「②トマトが2こずつ入ったさらが4さらあります。トマトはぜんぶで何こあるでしょうか。」が左右に並んでおり,「それぞれ、1つ分の数はいくつでしょうか。」の下に,「4こ入ったさら」と「2こ入ったさら」の絵(1皿ずつ)。「かけ算の式にあらわして、答えをもとめましょう。」の問いのあとに①と②の式・答えを書く欄が上下に配置され,①は「4×2=8 答え8こ」が,②は「2×4=8 答え8こ」と書くことが期待されている。
  • p.23: 「3×4をあらわしている図を、ぜんぶえらびましょう。また、答えをもとめましょう。」のあとに,3行4列のアレイを分割する絵が3つ。(あ)と(う)が3×4で,(い)は4×3。
  • p.109: 「つぎの式をあらわすように、●を線でかこみましょう。また、答えを求めましょう。」の問いのあとに,①は4×4,②は2×8。それぞれの式の右に,4行4列の●の並び(アレイ)が添えられている。

啓林館 わくわく 算数2下

  • p.23: 「4この 3つ分を しきに かきましょう。また,4この 3つ分を あらわしているのは つぎの どれですか。」のあとに3つの絵。(あ)は4×3,(い)は3×4,(う)は3+4+5に対応する。エマに吹き出し「同じ数が いくつ分 あるかを 考える ことが たいせつだと 思いました。」

日本文教出版 小学算数2下

  • p.11: 「プリンの 数を、かけ算の しきに あらわしましょう。」で,①の絵は3個ずつ2つのまとまりなのに対し,②の絵は2個ずつ3つのまとまりになっている。リスに吹き出し「1つの まとまりの 数が ちがうと、しきも ちがうね。」
  • p.27: 「はるとさんと ゆいさんは ●の 数を もとめています。2人の もとめ方が わかるように、●を ○で かこみましょう。」で,3行5列の●の並び(アレイ)が2つあり,はるとさんに吹き出し「5×3で もとめました。」,ゆいさんに吹き出し「3×5で もとめました。」
  • p.45: 「みかんの 数を 2とおりの 考え方で もとめましょう。どのように 考えたかを せつめいしましょう。」で,テーブルに3行5列のみかんの並び(アレイ)。だいきさんとはるなさんはテーブルの周囲で異なる位置に立っており,3×5と5×3が期待される。

共通点

 いずれも,「1つ分の数×いくつ分=ぜんぶの数」に当てはめて,式に表したり,式(と図)から「1つ分の数」「いくつ分」を見つけたりすることができるようになっています。