途中に,横並びの文章題がありました。
画像の中の2つの文章題は,次のとおりです。
- (左)あめを 1人に 2こずつ 5人に くばります。あめは ぜんぶで 何こ いるでしょう。
- (右)子どもが 2人 います。あめを 1人に 5こずつ くばります。あめは ぜんぶで 何こ いるでしょう。
左の文章題の下には,「1人に 2こずつ」と「5人分。」,右には「1人に 5こずつ」「2人分。」が添えられています。このように,数量の関係を把握すれば(そして「1つ分の数×いくつ分=ぜんぶの数」に当てはめると),左を求めるための式は「2×5」,右については「5×2」と書くことが期待されます。
ただしこのような対比は,進研ゼミのオリジナルではありません。東京書籍のサイトのhttps://ten.tokyo-shoseki.co.jp/text/shou_current/sansu/files/web_s_sansu_gakuryoku1.pdf#page=2より,「えんぴつ」を配る問題を見ることができます。
冒頭のページ内に,もう一つ,順序を問う問題が入っていました。出現箇所はあめの件よりも上です。動画の右には「かけ算の意味から先生が丁寧に解説するので、ひとりでも理解が深まります。」という文もあります。
動画のワンシーンより見ることのできる問題文は,次のとおりです。
- おかしの はこが 6はこ あります。1はこに 8こ 入っています。おかしは ぜんぶで 何こでしょう。
式を書く欄がありますが,2つの式から選ぶものとなっています。(あ)は6×8,(い)は8×6です。
動画を進めると,子どもと先生とのやりとりがあります。
子どもは「「い」だと思う!」と言い,それに対する先生の応答は「「い」だと考える子が多いね。正解は...」です。動画内では正解を見せていないのですが,それよりも,もし子どもが「「あ」だと思う!」と言ったのなら,先生は「「あ」だと考える子が多いね。正解は...」と対応してから答えと解説を伝えればよいわけで,教科書ではできない指導方法をうかがい知ることができます。