「段数と周りの長さの関係」について,『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説算数編』で取り上げられるより前に,広島県の調査で出題していました。
調査問題 小学校 算数 (PDF)の大問16(最後の問題)です。図に関して,外周がやや太い線になっています.
1辺が1cmの正方形を下の図のようにならべて,階だんの形をつくります。だんの数がふえたとき,まわりの長さが何cmになるかを調べています。
だんの数を ○ だん,まわりの長さを △ cmとして,○ と △ の関係を表す式を □ の中に書きましょう。
教科の課題と指導改善のポイントによると,通過率(正答率)は44.1%です。「主な誤答と無解答」の表の中に「△×4=○,4×△=○ ○×△=4,△×○=4」があります。
この記載から,「○×4=△」「4×○=△」のいずれも正答扱いと思われます。「△÷○=4」も,個人的には正解と考えますが,本問での扱いは推測できません。
出題は,以下のPDFファイルを通じて知りました。
- 松下彰吾: 小学校算数科第4学年「変わり方調べ」における数学的な考え方の育成に関する研究―つながりをもたせた問題設定の工夫を通して―, 平成26年度広島市教育センター 研究報告 (2015). https://www.center.edu.city.hiroshima.jp/assets/hce-center/kennkyu_chouken_h26_02matusita.pdf