かけ算の順序の昔話

算数教育について気楽に書いていきます。

令和6年度算数教科書内容解説資料読み比べ(3)~筆算その他

 各社の内容解説資料で見ることのできた教科書の抜粋のうち,3社で,かけ算の筆算を載せていました。
 以下のページ番号は内容解説資料のノンブルによるものです(PDFのページや,教科書のページではありません)。

  • 学校図書 p.10: 「23×3の筆算のしかた」で使用する九九は「三三が9」「三二が6」

  • 教育出版 p.18: 23×3の筆算で,かける数の「3」からかけられる数の「3」へ矢印と,かける数の「3」からかけられる数の「2」へ矢印

 いずれも,2位数に1位数をかける乗法の計算*1で使用する九九は,“1位数”の段です。「23×3」「28×3」といった書き方だと,かける数に当たる値(3)が,九九の適用では,かけられる数(三)になっています。筆算の順序 - わさっきhbで他の事例を紹介しています。

 他に興味を持った箇所です。

  • 大日本図書 p.16: 「4×13」を「4×10=40」と「4× 3=12」に分けて答えは「52」。「69÷3」を「60÷3=20」と「 9÷3=20」に分けて答えは「23」
  • 啓林館 p.23: 「□°×4=□°」
  • 啓林館 p.24: 「20×3……10が(2×3)こ」「200×3……100が(2×3)こ」
  • 日本文教出版 p.22: 「いすの数は何きゃくですか」の式に「6×3=18」「□×□=18」「3×6=18」
  • 日本文教出版 p.66: 2年の「絵とドット図の利用」