Googleドキュメントにて,https://docs.google.com/spreadsheets/d/1nLYANJpc8S8Zdy4ycd6zfweX5_AO3FrNKo71u_o-dkg/edit?usp=sharingよりスプレッドシートの参照と,Excel形式によるダウンロードができます。
「新しい解説」の参照元を,http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1387014.htmより現時点でダウンロードできる【算数編】小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 (PDF:6769KB)に変更し*1,表では「新しい解説(2019年3月)」としました。
前のバージョン*2から,「「21÷7を求めるのは九九の7の段」はナンセンス」を批判とする行を追加しました。そのほか,「正方形は長方形」の新しい解説について,「正方形や長方形を弁別できるようにすること」*3がなくなっていたので,「正方形や長方形を見出したり弁別したりすること」に変更しました。
『小学校学習指導要領解説算数編』に対する見方として,以下の2件が対照的です。
私もそう感じています。
— TaKu (@takusansu) July 27, 2019
学習指導要領に即して学習指導要領解説が作成されていない傍証だと思っています。
そうでなければ学習指導要領では「多面的に考察する」場面が限定的に決まっていて、他では「多面的に考察してはいけない」事になってしまいます。
『小学校学習指導要領(平成29年度告示)解説算数編』を読み直したところ,(略)「12÷3の計算が3の段の乗法九九を用いて能率的に求めることができる。このようなことを考えることができるようにすることがねらいとなる。」が入っています。この記述は,現行と一つ前の解説には見当たりません。
あまりのあるわり算で,九九のどの段を使えば能率的に求めることができるか
この件,教科書に載せて授業で指導していきなさいというよりはむしろ,変わり方の「段数×4=周りの長さ」や,小数の乗法・除法における二重数直線などと同様に,授業事例や教科書が先行し,学習指導要領解説がそれに追随したものと思われます。
*1:「平成30年2月28日 初版発行」の書籍isbn:9784536590105と比較して,「等分徐」が「等分除」になっているなど,細部の修正がなされています。