かけ算の順序の昔話

算数教育について気楽に書いていきます。

かけ算で,小学生のときの授業で覚えていること

 巻頭言には,「小学生のときの授業で覚えていること」という小見出しがついていました。執筆者は「144号編集担当 中田寿幸」です。
 終盤の一つの段落は,「かけ算の順序を問う問題」と推測できます。書き出します。

 2年生のときのかけ算のテストで,問題文通りに式を書いてクラスのほとんどの子がバツをもらっていたことも覚えている。担任の先生が1つ分といくつ分の話を一生懸命していたのだと思うが,そのときの私は理解しないままに聞いていたことを覚えている。

 具体的な出題が書かれていないため,かけ算の順序を問う問題(2014年以降)に載せるわけにもいきません。春子さん,夏子さん,秋子さん,冬子さんにそれぞれ3枚以来です。もし書かれていたら,実施年*1を考慮して,かけ算の順序を問う問題(2013年まで) - わさっきhbに掲載するのがよかったかもしれません。
 かけ算の順序の,「小学生のときの授業で覚えていること」に関して,メインブログに書いた記事を思い出しました。

 12年前の記事です。冒頭のリンク先はデッドリンクで,記事なかほどのスーパーpre記法は,はてなダイアリーからはてなブログへの移行により,表示が乱れています。
 ということで抜き書きではなく,要約をすると,「357×204」といったタイプの,かける数の途中に0が入ったかけ算について,そのまま(357を上,204を下にして)筆算をするのと,逆にして(204を上,357を下にして)筆算するのとで,どちらが計算しやすいか,という問題です。
 どちらで計算しても,ミスをしなければ,結果は同じになります。しかし計算の過程,具体的には部分積の計算回数とそれを筆算の中で書く手続きが,異なってきます。それぞれにメリットがあることも,思い出して文章にしていました。

*1:巻頭言の中に「50年以上前」と書かれているほか,少し調べると中田氏は1965年生まれとのことです。